スーパーマーケット型のゾンビものの変形。
わかりやすすぎる状況設定や既視感満載クリーチャーやご都合主義過ぎるストーリー展開も、ひとつの思考実験としての人間ドラマを描くためには必要だったのだろう。
ゾンビものは「人間社会に警鐘を」なんて言いながらやっぱり単純にゾンビ殺したいんでしょ? と思ったりするのだが、これはもう徹底的にクリーチャーを既視感で埋め尽くすことによって、ああこの監督は人間たちを動かしたかったんだなあ、というのを非常に感じさせられた。
「霧」に映像的な恐怖を見いだすのは、やはり911の影響が大。そうやって観るべき映画なんだろう。ラストで軍が救世主として現れるのも皮肉か。
しかしこの映画に限ってはそれが悪いこと、とは思うべきではないんだろうけど、あまりのご都合主義に辟易させられる。ラストのタイミング。拳銃チャンピオン殺人の落とし前が速攻の死。やはりこの監督は好きになれない。
OPの隣人との緊張感の演出はさすがキングといったところか。
2008年6月1日日曜日
ミスト
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