2007年12月13日木曜日

鉄球姫エミリー 第2章まで

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八薙 玉造
集英社 (2007/09/25)
売り上げランキング: 70935
おすすめ度の平均: 3.5
3 気をつけましょう。
4 好みが分かれると思いますが……

暗殺集団と姫の守護隊が大激突。
日本語としておかしい文章が非常に多くなかなか読み進められない。無駄な装飾も多すぎる。
姫の罵詈雑言は笑うところなのだろうが、全く笑えないので辛い。ただ下品な言葉を言っているだけのように思える。マスマチュリアの闘犬くらいの素敵な殺し方を希望。
これだけの枚数を掛けて仕込んだ激突で、山場を作っているのは間違いないものの、情報を全て明かした描き方のためスリルに欠ける。読者に対して情報操作するだけで、格段に面白くなるように感じた。「弓兵の存在をギリギリまで描写しない」「姫の影武者を用意していることを明かさない」「暗殺者側が影武者を予想していることを隠す」とこの3点だけで読者に対してよりスリリングな読ませ方ができるはず。因縁の二者の対決をクライマックスに持ってくるための構造だろうか? しかし、ならば弓で決着がつくのは納得がいかない。(見え見えの決着でも、「オレの因縁に手出しをするな」と一言禁止があれば、結末は盛り上がるのではないか?)
次章から姫の改心が始まるはず。そこでキャラクターに好感を持てねば困る。現状でもかなり手遅れな印象。

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