「1+1は2じゃなく、3にも4にもなる」とか言われても正直ピンとこなくて、なかなかそんな言葉は信じられない。
でも、物作りにとってそれは間違いなく理想のはずだ。
人と人を結んでプラスアルファを導こうとしている人はこういうことを考えているんだなあ、と納得。
と同時に、秋葉原という街自体を愛している人がいるんだなあ、ということに改めて気づかされる。
2009年6月24日水曜日
アキバをプロデュース 再開発プロジェクト5年間の軌跡 (アスキー新書
2009年6月18日木曜日
あやかしがたり
2009年6月17日水曜日
趣都の誕生―萌える都市アキハバラ
日本のいちばん長い日
2009年6月16日火曜日
IS(インフィニット・ストラトス)
ツンデレヒロインを複数用意するなら、ストーリーに絡めてそれぞれの立場の差異を明確化させなきゃ意味がない。「寮の同室」「バトルの師弟」「幼い頃の約束」というそれぞれのヒロインの根っこになるものは、対比されてストーリーにはっきり絡んだ緊張関係を持つべきだ。
ツンデレって性格がメタ化されて読者にも共有されてから、ヒロインがラベリングされただけで満足されてしまうラノベが量産されているような印象がある。本当はその向こう側にあるものを表現されて初めて、愛情を抱けるんだと思うんだけど。貧乳を気にしてるツンデレヒロインが主人公どつくパターンなんて、年に何十冊読んでるだろう? 怒りのあまり撲殺、なんて極北がすでにっていうかだいぶ昔にあるんだから、ツンデレのアクションで主人公災難型で見せようとしたってかなり工夫が必要だ。
あと、主人公が鈍感だが「男の子」にこだわる、というのは懐かしさが裏返って新しいのかもしれないと思ったりする。そんなわきゃないか。でもやるんだったら土壇場でもっと「男の子」するシチュエーションをつくらないとちょっと説得力が足りない。
2009年6月11日木曜日
星図詠のリーナ
キャラ立て、読みやすさ、エピソードのつくり他、手堅くツボを押さえている印象。悪くないが、難点がないわけではない。
最も気になったのは、「地図」という非常に巨視的な題材を、ヒロインの視点から説得力もってストーリーに組み込めてはいないように感じたところ。「地図」は市民の生活に密着するものでもあるが、それよりも国の軍事政策や都市設計といった、個人とは大局的な場所で機能するように思える。ヒロインの庶民視点に地図というギミックを引きつけるには、立て札程度ではちょっと説得力が足りないような印象。
あと、普通に立てられていて悪くはないんだけど、ライトノベルというジャンルからみたとき、本作品のヒロインはちょっと魅力が足りない。『狼と香辛料』なんてラノベにならなそうなテーマの作品をまず引っ張ったのは、間違いなくヒロインの魅力。たとえば弱点をつくるだけで、キャラクターとしての魅力が違ってくると、小池一夫もいっていた。気がする。
消えた魔球―熱血スポーツ漫画はいかにして燃えつきたか
消えた魔球―熱血スポーツ漫画はいかにして燃えつきたか (新潮文庫)
魔球カタログというよりも、むしろスポーツマンガ史のアウトラインをなぞりながら、その急所がどこかをなぞるという内容。
時代が進むとともにテーマが変化して、マンガとリアリティ・本気とはぐらかしなどの力関係の間で揺れ動く様が非常にわかりやすく解説されている。
「タッチ」の名言がひどく心に残った。マンガ史の流れを意識したものかどうかは別として、やっぱり名作には時代を象徴する一言があるものなのだなあ、と唸る。
2009年6月10日水曜日
メトロ誕生―地下鉄を拓いた早川徳次と五島慶太の攻防
メトロ誕生―地下鉄を拓いた早川徳次と五島慶太の攻防
正直言うと、色んなところで耳にしながら「幻の新橋駅」がなんでできたのかさっぱり理解していなかったのだが、いやあ、まさかそのバックグラウンドにはこんな話があったなんて。万世橋橋駅や渋谷の謎の地下鉄駅とか、そういう「ぼんやりとした疑問」に当時の鉄道状況も絡めて解答していく様は非常に面白い。のだが、やっぱりこの本の真骨頂は地下鉄創成期の二人の偉人の攻防にあって、特に前半、なんのコネもカネもない状態から地下鉄敷設へとがむしゃらに突き進んでいく早川徳次の行動力には舌を巻く。いやあ、すげえひとがいたんだなあ。