2008年11月12日水曜日

デジャヴ

デジャヴ

アホかふざけんな! どんだけ理屈の上では辻褄あったって数あわせでハッピーエンドだって、一人の主役が死んでそれで大団円とかあり得ねーぞ!
過去の犯罪に責任を負わねばならないかとか明らかにタイムマシンものの宿命をテーマにしておきながらこのオチはない。「行動が歯車に組み込まれる」「未来は変えられる」はどちらの結論を選んでも据わりが悪いが、かといってそれが中終盤のストーリーをぐいぐい引っ張ってるんだから、ラストの着地の土壇場でスルリと逃げるなんてもうアホかと。過去の自分が犠牲になったから変わった未来の自分たちがハッピーエンド、とか誰が納得すんだっつーの!
だいたいそんな理屈で未来が救えるんだったら、そもそもこのは映画なりたたない。もっと利口な方法で未来を救うべきで、アホな子たちがマズイ方法で過去を救い損ねた話になってしまうワケだ。

「行動が歯車に組み込まれる」ことを前提にするとやっぱり悲劇は避けられない。エンタメとしては致命的。
かといってハッピーエンドを迎えるとタイムトラベル自体のリアリティが成り立たない。
で、その落としどころが、「過去の自分が犠牲となり、未来の自分がハッピーエンドを掴む」?
それはない。

あーいやでも、だったらどうすると訊かれても困るけど。
現在と過去の交錯する中盤の展開はエンタメとして優れていたと思うので、まあそれはそれでいいのだろうけど。
だけど。でも。下手にタイムマシンの本質を突いてるからこそ、なんだかなあ。

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