棒銀を馬鹿にするなんてひふみんに謝れ!
というのはさておき、いやさておけない重大なポイントではあるのだが、というかいろいろ将棋ファンとして突っ込みたいところは多いのだがまあそれはエンターテインメントとして割り切るべきところなのだろう。けどこれ全然将棋である必要ありませんよね。中住まいで雀刺しってあるんですか? あとそもそも中住まいが「守りが薄いから攻撃的にならざるを得ない」って説明はあってんのか? 中住まいって守りが薄いからこそ、むしろ相手とのバランスをとりながら慎重に距離を測る気がするんですが。あと穴熊は自陣を固めたら後は多少の損はあってもOK力尽くでいくぜ! という戦法という説明がデフォな気がするんですが、それに言及しないってのもさることながらそもそも魔法の力を得た少女が最初に使う戦法としてどーよ? どうでもいいけど親父永世棋聖とかあの若さでとっちゃってすげえですね!
なんて将棋的な疑問はさておいて、こういうモチーフをバトルに引用する困難さばかりが目についた作品だった気はする。そもそも「駆け引きが凄いぜ!」という部分をアピールしたい作家なのだろうけど、そんなに効果的に働いている気がしない。地の文で説明せずに行動や仕草で「わからせる」のが作者の腕の見せ所だろう。バトルが散漫な印象になっているのも、まあ普通に将棋とc++じゃ土俵が違うからルールが規定されず、駆け引きができないというところに尽きるんじゃないのか。
あとがきに違和感を感じたんだが、魔法少女の本質を異世界との交流に当てはめてしまうのは違うくないか? 魔法少女のテーマはいろいろあるけれども、異世界からやってきたマスコット的存在はすぐに日常側に引きつけられる存在で、むしろテーマは日常から離れてしまった力を持った魔法少女の側に生まれる気がするんだけど。何でも異世界との交流に当てはめてしまうその感覚って、それこそ覚え立ての棒銀みたいな。ひふみんごめんなさい!
2008年11月15日土曜日
MA棋してる!
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2 件のコメント:
なんで将棋VSc++なんでしょうかね。
よくわかりません。
将棋対将棋のほうがよかったように思います。
まさしくそれです。機能してない。
『ブラックランド・ファンタジア』を超える将棋ラノベ(アレはチェスだけど)はないのかなあ。
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