2009年1月29日木曜日

影執事マルクの手違い

影執事マルクの手違い (富士見ファンタジア文庫)

前半はなかなか。特に主人公の過去を回想エピソードを繋げて紹介していくシークエンスは非常に良い。メインヒロインもある種の定型ではあるが、しかし各エピソードでしっかり魅力的に描けていると思う。
ただ、バトルがメインになる後半で敵役があまり立たないのがつらいところ。能力は立てようとする努力が見られて好感が持てるのだが、しかしそれに感情がついてこない。ストーリーにエモーションが乗らないので、ラストバトルも凄いことが起こっているんだがいまいち興が乗らない。
最強の人間を物語の軸にするのだから、それに絡める工夫が必要ではないだろうかと感じた。バキまで行くことはないけど。

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