これまた不思議な小説だなあ。
「自宅警備」というタイトルと「町内がMAX」という舞台と「世界征服」という最終目的と「地底人」というギミックが、まあ見事なくらい噛み合っていないというかなんというか。第一話でいきなり地底人出しておいて、そこから敵が学園の財閥のお嬢様って、それ順番逆じゃない?
まあ小説の内容からして別に問題じゃないんだけど。
当初から予想はできたけれども、ものの見事に「主人公が許すだけ」というポジションを貫いているのだった。「ダメ腐女子」を許すのが主人公に求められる唯一の技能であり、ピンチにはそれまでの性格や文脈をポーンと飛び越えて「もっと熱くなれよ!」的なことを言っておけば万事が解決するのである。アホか。
ってかあれだけ相手の趣味を研究しておいて、主人公以上の男性をあてがわないのは、この小説の貧困さを示しているよなあ。「美形」で「オタクに理解がある男」をあてがうだけで、ちのりはたぶん主人公の元へと帰ってこられなくなるのだから(それに対抗できる主人公の魅力が、作中では述べられていない)。
2009年2月3日火曜日
超自宅警備少女ちのり
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