全話見た。例の第一話は前後半で演出のバタ臭さをあえて変えてある説を主張。
中盤までの構成がすばらしい。回想形式にして悲劇までを煽る仕掛けはオーソドックスではあるが効果的で、それに加えて「倒すべき敵はあくまで間接的に主人公たちを試す」「憎しみが憎しみを呼ぶことに説得力がある」「憑依された人間を倒せるかというテーゼが近親者へと移っていく」という細部がさらにテンションを上げさせる。
しかし、おそらく原作に繋げるために調整されたであろう後半で肩すかしを食らう。「憎しみの連鎖が断たれる」ことに、感情的な説得が足りていないように感じた。憎しみの連鎖と百合の愛、後者が勝っているように思うには、百合訓練が足りないということだろうか。
しかし、「私は何をしていたの!?」という自意識の復活は、もちろんストーリー的には必要で妥当なんだけれども、作者の都合を感じてしまうなあ。
2009年2月5日木曜日
喰霊-零-
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