ヒロインが強気なこと言って主人公をブン殴ってればヒロイン像完成! って今風ラノベの作者にはこれを熟読していただきたい。Sとして愛を育むのはそんな単純なことじゃないんだよ! Sの根底に愛が必要と喝破したのももちろんだけど、あとがきで「パートナー」の存在に言及した作者はたぶん間違いなく本物。
ストーリー的には「父親再婚で連れ子家族でまあ大変」という手垢まみれの代物だが、本筋が手垢にまみれようがなんだろうが面白いものは面白いわけで。一巻の量でこれだけのキャラに役割を与え書き分け、「学校盗撮問題」というこれもまたいかにもどうでもいいような本筋でありながら、きっちりSvsS頂上決戦的なドラマを成立させているのもすばらしい。あとライトノベルのエロスとはかくあるべき! な感覚を久々に呼び起こされてちょっと泣きそうになる。
作者は本当にわかっていますね、としか言いようのない十全なSMライトノベル。グレイト。
2009年4月14日火曜日
サディスティック88
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