2009年4月1日水曜日

幻想綺譚クラウストルム 夕闇の血族

幻想綺譚クラウストルム 夕闇の血族 (GA文庫)

ものすごく馬鹿に見えるキャラクターがいるとして、それが殿様という設定であることがあとでわかっても、一度馬鹿だと感じたキャラクターが偉く見えるわけではない。普通はむしろ逆で、そんな馬鹿が殿様をやってる国はたいしたことないと感じるだろう。
設定がキャラクターの印象を形作るのではない。キャラクターの印象が設定を保証するのだ。

どれだけ強さを設定で補強したつもりでも、そもそも読者がキャラクターの行為からその強さを実感できなければ何の意味もない。TRPGで「俺TUEEEEEEE」してるんじゃないんだからさ。

あとオリジナリティがないことには特に文句は言わないんだけど、だからといってヴァンパイアハーフって設定がまあよくある定型としてしか扱われていないのはさすがに問題だと思う。何か工夫を。

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